Master Classとは
Master Classとは、実践型かつプロジェクトベース型の選択科目の総称で、第2学年より履修することができます。
各Master Classは、特定業界・分野(コンサルティング、不動産、起業)にフォーカスし、プロジェクトチームを組成して、実際の企業に対し実務上の問題解決方法を提案します。
>> Master Classの紹介ビデオは こちら から
Master Classの例
2012年春学期開講のMaster Class
- Creation of a Retail Enterprise(Mark Cohen)
- Entrepreneurial Greenhouse(Cliff Schorer and Brendan Burns)
- Mergers & Acquisitions in Media(Jonathan Knee)
- Real Estate Investment and Entrepreneurship(TBD)
2011年秋学期開講のMaster Class
- The Business of Sustainability(Geoffrey Heal & Klaus Lackner)
- Communications, Internet, & Media (Eli Noam, Raul Katz and Robert Atkinson)
- NYC: Innovative and Entrepreneurial Solutions to the City’s Complex Challenges(Cliff Schorer)
- Operations Consulting(Peter Kolesar and Robert Phillips)
- Private Equity & Entrepreneurship in Africa(Murray Low and Paul Tierney)
- Retailing: Design & Marketing of Luxury Products (Ketty Maisonrouge and Heico Wesselius)
2009年春学期開講のMaster Class
- Entrepreneurial Greenhouse (Cliff Schorer and Brendan Burns)
- High-Technology Entrepreneurship (Ran Kivetz)
- Media Mergers & Acquisitions (Jonathan Knee)
- Operations Consulting (Peter Kolesar)
- Real Estate Investment (Chris Mayer)
- Retailing: Design & Marketing of Luxury Products (Ketty Maisonrouge, Heico Wesselius and Carlos Teixeira)
2008年秋学期開講のMaster Class
- Education Leadership Consulting (Amy Rosen)
- Communications, Internet, & Media (Eli Noam and Robert Atkinson)
- Creation of a Retail Enterprise (Mark Cohen)
- Integrated Communication & New Media (Jeremy Kagan)
- Advertising, Branding and Creativity (Gita Johar)
体験談: Master Classを受講して (Retailing: The Design & Marketing of Luxury Products)
私が受けたマスタークラスは下記同様 Prof. Ketty Maisonrouge の Retailing: Design & Marketing of Luxury Products
だった。今までファッション・リテールで働いてきてビジネススクール後も同じ業界に戻りたいと思っている私にとって非常に興味深い授業で、入学のエッセイに「メゾンルージュ教示の授業を受けたいからコロンビアを選びました」と書いたほど。
待ちに待った授業を取ったのは2011年の秋学期。クライアントは毎年そうそうたるラインアップだが、私の年は見事にすべて大手のラグジュアリー企業だった。Louis Vuitton, Gucci, Prada/Miu Miu, Dior Parfums, Cartier.
プロジェクトの内容はもちろん面白かったが、それ以上に、パーソンズの生徒たちとチームを組んだ事が一番の勉強になったかも知れない。マスタークラスの目的は「bridging the gap between theory and practice」だがこのクラスからは「bridging the gap between business and
creativity」も得られる。ビジネスマインドの人たちとクリエイティブマインドの人たちは考え方が違うためうまくコミュニケーションがとれない事が多いのは分かっていたが、今まで自分が直接クリエイティブの人たちと話す事が無かったのでチャレンジングかつ新鮮な経験だった。(ちなみに、パーソンズの生徒は二十歳前後なので、年齢差も考慮しなくてはならない。)
最後に教授について一言。ケティは本当に面倒見が良く、常に生徒達をサポートしてくれる。メールにもすぐ対応してくれるし、細かいニュアンスについてなどのフィードバックもラグジュアリーの経験が長いからこそ出来る物だと思う。彼女と1学期一緒に過ごすと、彼女はこの授業を教えるのが心の底から好きなのだと分かる。
(執筆者:MS, Class of 2012)
私は2年目の秋学期、マスタークラス(Master Class)と呼ばれるものを取った。
このクラスはコロンビアのエッセイ課題にも取り上げられているほどのクラス。非常にユニークなクラスで、勉強の理論と、ビジネスの実践の架け橋を行うものとされている。私が取ったマスタークラスは、少人数のグループで、ラグジュアリーグッズ関連の企業に対して、提案を行うというもの。一般のクラスとの違いをあげると、
- 会社が抱えている実際の問題を、現在進行形でコンサルティングする
- 二週間に一回のペース で、クライアント企業のオフィスでExecutive相手にディスカッションを行い、問題と提案を深化させていく
- チームはMBAだけでなく、デザイン的な側面を主にサポートするパーソンズの学生も含まれる
- 最終クラスでは先方企業のCEOに対してプレゼンテーションを行う
教授はナイトの称号を持つ、フランス人の女性。企業ミーティングだけでなく、メールのやりとりも頻繁に行われるため、企業側はかなりのコストをかけてくれる。企業とのダイレクトなコミュニケーション、実際のビジネスの空気を感じるなど、企業が沢山集まるニューヨークならではのクラスで、コロンビアMBAのウリでもあるクラスなのだ。
私の年のクライアントはそうそうたる企業。CHANEL、LVMH、Fresh、Graff、Assouline。
初めの授業は、各企業のプロジェクト紹介だ。
各社からは、実際のミドルマネジメントがクラスに来て説明するため、自分たちのプロジェクト以外にも、様々な会社のカルチャーが垣間見えるのも、面白い。LVMHのプレゼンターが私が今まで人生で見た中で一番スーツが似合う男性だった。ルイヴィトンの歴史から始まり、大変勉強になるプレゼン。それと同時に、多くのラグジュアリーカンパニーは今まで見てきた大企業のプレゼン方法とは全く異なるプレゼンの仕方をすることに驚かされる。
力点が「説得」とか「説明」とかに全くおいてなく、「すごい・・・」と思わせることに全てをおいているようなプレゼン。こういうプレゼンの仕方もあるのかと勉強になる。
それ以外にも各企業のプレゼンは本当に個性豊か。Freshは商品をどんどん配り始めるほどの奮発ぶり。
プロジェクトの中には、自分たちのCorporate Cultureや、Passion、Lifestyle、追い求めるPerfume、哲学等々、プロジェクトの具体性がなく、かなりフリーハンドでやらせてくれるものもある。一方で、他のプロジェクトは○○に店舗を作るとしたら、どの場所に、どういうインテリアで、どの層を対象とするか等、非常に具体的なものもある。
とにかくプロジェクトが開始した。先週末はプラザホテル、オークションハウスのサザビーズ、バーグドルフに入っているクライアント企業のリテールショップを実際に見学してきた。
MBAの勉強が陥りがちな座学に終始しないよう、実際のビジネスとのインタラクションを多く取り入れた、非常に良く考えられたプログラムなのだ。
(執筆者: E, Class of 2010)