体験談: NYCでの家族生活

私は5歳の娘と1歳の息子を抱えるオヤジ学生である。ということで、子連れファミリーのNY生活を少し紹介させていただきたい。

 

子育て環境:

 

コロンビア大学が立地するマンハッタンは、やはりビジネスと観光が中心の街である。常に人通りが絶えず、みんな多忙であり、タクシーが暴走しており、まさに「The city that never sleeps」という感じだ。では、子育てには向かない街なのか。いや実はそんなことは無いのだ。

 

まず学校から少し足を伸ばすと、すぐそばにセントラルパークの美しい自然が待っている。マンハッタンの中で最も季節の変化をはっきりと感じることができる場所であり、我が家のお気に入りスポットである。ちなみに私の息子の公園デビューはセントラルパークだった。これは彼の一生の自慢になることだろう。

 

また世界レベルの博物館・美術館に囲まれ(もちろん子供も問題なく入れる)、贅沢な文化・芸術的な刺激を容易に得ることができる点もマンハッタンのメリットであろう。これだけの刺激を与えているので、仮に将来子供の芸術方面の才能が伸びなくとも、そもそもセンスが無かったと諦めがつくというものだ。

 

さらに、大学付近には幼稚園・保育園がたくさんあり、幼稚園・保育線探しは学校がサポートもしてくれる。私の娘はセントラルパーク沿いの保育園に毎日大喜びで通学している。コロンビア関連者の子息が多いせいか、素晴らしい同級生に恵まれているようだ。僕が田んぼの中の幼稚園に通っていたのとは大違いだ。僕と代わって欲しい。

 

コスト:

 

家族でのNYCでの生活コストは安いとは言いがたい。ただし、コロンビア大学のUniversity housingに住めば、家賃は市価の半分程度。またマンハッタンでの生活には基本的に自家用車が要らない。割高な日系スーパーは極力利用しない等の工夫をすれば、日本での生活コストと大きな差は無いかもしれない。

 

ただし、子供の保育園・幼稚園のコストは信じられないくらい高い。お子さんがいる方は渡米前にコスト面を十分に確認しておくことをお勧めしたい。

 

家族との時間:

 

MBAの学生は忙しいと言われる。CBSの学生もやっぱり忙しい。授業は通常月~木だけだが、イベントやらミーティングやら就職活動が入るので、週末も学校に行くことも珍しくない。では家族との時間も持てないくらい忙しいか。私が断言する。そんなことは絶対無いと。MBA学生が忙しいのは、そもそも忙しいのが好きな人々が集まっており、わざわざ忙しくしているからだ。つまり、余裕を持った生活を送ろうと思えば、それも十分に可能である。だから、多忙な仕事から一時解放されて、家族との濃密な時間をたっぷりと持つことができること、これは子持ち学生にとっては大きな魅力である。また、学校のイベントには動物園遠足、ハロウィン等々、家族全員で参加できるものもたくさん準備されている。家族メンバー間の親交を目的としたクラブもあり、家族みんなでCBSのコミュニティをEnjoyすることができるのだ。

 

総括:

 

ということで、この2年間は私にとっても家族にとっても非常に貴重な時間を過ごすことができたと思う。家族の絆を深めることができたこと、これだけでも留学に来た甲斐があったというものだ。さらにおまけにビジネスやファイナンスも勉強できちゃう。ビジネススクール留学は最高だ!

 

(執筆者:C, Class of 2010

blog: へっぴり腰おやじのコロンビアMBA日記)