1. ビザ

大学への入学が決まって、To Do Listのトップとなるのが米国の入国と滞在に必要とされる留学用のビザの取得です。日本国籍を持つ方でビジネス・スクールに留学する場合通常「F-1」という種類のビザが必要になります。社費留学の場合、会社の方でこの手続きの代行をしてくれることがあるので、社費留学の方は会社に確認してみてください。

 

手順1: I-20の入手

 

まずは学校が発行する入学許可書「I-20」を大学から入手してください。合格後、大学からI-20発行のための書類が送られてくるので手順に従って作成し、学校に送付します。学校に書類が到着後、1週間から10日間くらいでI-20が送られてきます。追加料金を払ってFedEx等で到着を早めることも可能です。

 

手順2: ビザの申請

 

申請から発行の大まかな流れとしては、

(a) 必要書類準備
(b) 申請料金の支払い
(c) 面接の予約
(d) 面接
(e) ビザ発給(郵送)
となっております。

 

(a) 必要書類

  • パスポート: 現在有効なパスポートおよび過去10年間に発行された古いパスポート
  • I-20: 上記の手順で入手
  • ビザ申請書(DS-156): オンライン入力後プリントアウト
  • カラー写真: 5cm x 5cm。背景は白で、最近6ヶ月以内に撮影されたカラー写真1枚
  • 非移民ビザ補足申請書(DS-157):16~45才の男性のみ。オンライン入力後プリントアウト
  • エクスパック 500 (EXPACK 500): 発行されたビザの送付用。コンビニや郵便局で買えます。
  • 連絡先および職歴書(DS-158): オンライン入力後プリントアウト
  • 財政証明 :銀行の残高証明や給与明細書等、一切の費用をまかなう証明となるもの。社費の人は会社の人事に頼んで発行してもらってください。同様の書類を学校に提出することになると思います。
  • 成績証明書:ビザ申請日から遡って過去5年間に米国留学の経験がある場合、留学期間中の成績証明書を米国の学校から入手。米国留学経験がない場合、最近3年分の成績証明書を日本あるいは米国以外の学校から入手し提出。

書類のオンライン入力及び詳細の確認については、 在日米国大使館サイト をご確認ください。

 

(b) 申請料金の支払い

留学生は二種類の料金の支払いが必要です。


(1) 非移民ビザ申請料金

  • 料金: $131(2008年4月現在)。払い戻し不可。日本円で支払う。
  • 支払い方法: ペイジーというシステムに対応したATMで振り込みます。>> 対応ATMがある金融機関
  • 注意: 振込み時のレシートを取っておいてください。ビザ申請時に必要です。


(2) SEVIS I-901申請料金

  • 料金: $100(2008年4月現在)
  • 支払い方法: 郵送とインターネットがありますが、インターネットがおススメです。米国移民局のサイト上で必要事項を記入し、支払いをしてください。クレジットカードで支払います。
  • 注意: ここで記入したI-901 SEVIS費確認書はビザの発行時に必要です。

 

 

(c) 面接の予約

東京、大阪、沖縄のどちらかの大使館及び領事館で面接を実施します。在日米国大使館サイトから予約できます。

  • 東京: 静岡・長野・新潟より東に在住の方
  • 大阪: 富山・岐阜・愛知より西に在住の方(沖縄を除く)
  • 沖縄: 沖縄県に在住の方

 

(d) 面接

(a)の必要書類、(b)の支払い証明及び関連書類を持って、(c)で予約した面接にのぞみます。

予約した時間より早めの到着を心がけましょう。セキュリティ確認に時間がかかるため入館まで長時間待たされることが予想されます。

面接自体は1分から数分で終わり拍子抜けしてしまいます。内容については留学の理由、どこで何を勉強するのか、費用の支払い等、書類にも記入してある基本的内容について聞かれます。英語での受け答えを簡単に準備しておきましょう。

 

(e) ビザの発給

問題がなければ、面接後約1週間から10日間程で発給されます。申請時に持参したエクスパック500で郵送されてきます。

  

2. 予防接種

コロンビア大学があるニューヨーク州の法律によると、1957年以降に生まれた人が留学する場合、予防接種を受ける、又は抗体があることを示す医師の証明書の提出が義務付けられています。コロンビア大学もこれらがないと入学が許可されません。

合格後、すぐに大学が求めている予防接種を確認し、ご自身の予防接種歴がわかる母子手帳などを持って、予防接種が受けられて英語の証明書を書いてくれる医療機関に行きましょう。

 

関東では、 霞が関ビル診療所 をおススメします。私も含め、コロンビアに留学した学生の予防接種と証明書発行を何人かしているため慣れているようで、留学先と学校から渡された書類を見せるだけで、適切に対応してくれます。

 

3. 家探し

ニューヨーク、マンハッタンは世界でも家賃が高い都市として有名です。コロンビア大学に入学されるとなると高額の授業料、生活費に加え毎月の家賃も気になるところです。

 

アパートは1) 大学が運営しているアパート(UAH)、2) インターナショナル・ハウス(I-house)、3) 民間のアパートの3種類にわかれます。留学生としては家賃を抑えたいのが心情ですので、ほとんどの学生は大学のアパートないしインターナショナル・ハウスに申し込みますが、大学のアパートに必ず入居できる保証はないので、同時に民間のアパートを探す学生が多いようです。

 

また、大学のアパートはキャンパス近辺(マンハッタンの北部)にあるので、マンハッタンの中でももっと賑やかな場所に住んでみたい、セントラルパークの近くに住みたいなど、住みたい場所の希望のある学生の中には敢えて民間のアパートを選ぶ人もいます。

さらに、子どものベッドルームと自分の勉強部屋とわけるためにどうしてもベッドルームが2つ以上必要だという学生の中には、そのような物件をマンハッタンで借りると家賃が非常に高額なので、クィーンズ、ブルックリン、ブロンクス、ハドソン川対岸のニュージャージー州などでアパートを借りる人もいます。

 

参考1) 洗濯:

マンハッタンでは、自室に洗濯機と乾燥機がないアパートがほとんどです。大体は、1階や地下に共用の洗濯場があり、洗濯機と乾燥機が複数設置され、都度現金を入れたり、アパート独自のプリペイドカードを入れたりして使います。

UAHの 112th  にある物件では、各階に洗濯場があります。料金は洗濯機、乾燥機それぞれ1回$1-$2.50程度で物件によって異なります。乾燥機は、時間当たりいくらという設定のところもあります。

また、アパートによっては洗濯場がなく、街中のコインランドリーを使用しなければいけない場合もあるようですが、今のところ在校生でそうしたアパートに住んでいる人はいません。新築のアパートによっては、各部屋に洗濯機と乾燥機を備え付けている場合もありますが、かなり稀だと思われます。

 

参考2) 家具:

UAHには、1) Furnishedと、2) Unfurnishedの2 Typesがあります。Furnishedの場合、冷蔵庫、ベッド、机、椅子、本棚、チェストがついています。電子レンジはついてません。UAHの多くの部屋には、電話が敷設してあります。


UAHではない場合、ほとんどの学生はムービングセールや、ガレージセールで中古の家具を買ったり、近辺のIKEAで新品を安くかったりして使っています。

が、中には家具を買わずに、すべてレンタルしている人もいます(テレビのような電気製品やベッドをはじめとしてほんとうに一切合財をレンタル)。このような業者は、ニューヨークに多数あるのでしょうが、日本語コミュニティー誌に、日本語対応の会社の広告がでているようです(たとえばコーシンなど)。新品、中古に関わらず、家具を購入すると帰国前に売りさばかなければなりません。レンタルはよいアイデアだと思います。